結婚 新しい時代の花嫁修業
結婚へのチャンス

見合いについて

身体の不自由な人の結婚

身体の不自由な人たちには、むしろよい結婚をさせてあげたい。それは結婚によって二人の力が一つになり、さらに完全な社会的活動と人間としての責任が全うできるからですー一〇年間も、身体障害者のための相談事業と保護の仕事をつづけてきた長谷川茂代さんのことばです。長谷川さん自身、両手の不自由な体で、しかも、しあわせな結婚を得た体験者です。長谷川さんから、\"こうすれば不自由者もよい結婚ができる\"という話を聞いてみたいと思います。(なお、身体障害者の結婚相談は、都立身体障害者更生相談所でもしています)

本人の条件(人間としてりっぱであること)
①体力:障害は相当重くても、結婚にはさしつかえない。ただし、体力のあることが必要。肉体に痛みがないこと、内臓がじょうぶであること、悪質の遺伝がないこと。
②知能:普通であること。
③表情:いつも明るい表情でいれば、どんなにひどい容貌でも結婚できる。暗い表情の障害者は、美人でも結婚できない。
④性格:だれとも仲よくできる人。自分のべース(基盤)しか守れない人はむずかしい。たとえば、\"障害者の気持は障害者でないとわからない\"などと言う人。また、物事を明るく積極的に処理できる人はよい。
⑤経済力:自分の技能なり、または親兄弟の援助なりで、経済的保証のある人。
⑥その他:何か特技、また魅力をもつこと。

理想の相手(気がねなく暮らせる人)
①信頼できる人。健全者、障害者の別は問題でない。
②係累の少ない人。二人で世帯がもてる人。
③どのような手段にしろ、経済的自立のできている人。
④健康のこと。障害者はよいが、病弱者はいけない。
⑤信仰のある人。同信仰なら申し分ない。(長谷川さんはクリスチャン)
⑥同情からでなく、人間としての自分を好いてくれる人。
⑦障害にこだわらない人。

相手を得るには(結婚したい自分の気持をはっきりさせておく)
①結婚とは何か、その意義、責任を自覚し、その責務を相手といっしょに生涯遂行していこうと深く真剣に決意すること。結婚は、弱い者どうし助け合い慰め合っていこうという甘いものではない。りっぱな先輩たちが障害者の結婚をあまりすすめない理由の一つは、結婚しようとする人たちが、この点にあまり真剣でなく、破れる場合が多かったからである。
②決してあせったり、あきらめたりしない。神は、自分にふさわしい相手をすでにきめて用意されており、最善の時期に最善の方法で与えられると信じて。
③信仰をもつこと。
④自信をもつこと。
⑤いつも明朗に。
⑥だれとでも仲好くし、人に好かれていること。
⑦どんなに小さくつまらない仕事でも、喜んで心から働いていること。、
⑧いつチャンスがあっても、すぐ応じられる体制を整えておくこと。
⑨両親、親戚、先生、先輩などに、結婚の意志のあることを話し、(保護者といっしょに)写真、履歴書と、障害状況、日常生活の能力、希望などを書いたものなど一そろいの書類を渡して依頼すること。
⑩自分が正しいと思ったら、与えられたチャンスに向かって、勇気を出して進むこと。この場合、親には必ず相談したい。
反対されたら、よく説明してわかってもらう。それでも反対されたら、自分に何か反省すべきことがないかを考えて改めること。これだけのことを待ってくれない相手なら、あなたをしあわせにはしない。
⑪自分の行動には、自分で責任をもつこと。自分で処理できないことは、最初からしないこと。

結婚がきまったら(皆に祝福される結婚を)
①事後承諾的結婚はしない。、
②相手の人は、神より与えられたたった一人の人と思う。
③何事も、相手に善意と感謝と信頼とをもつこと。
④相手に甘えること。
⑤この結婚に対して、多くの人の寄せてくれた好意と努力に感謝し、責任を感じること。⑥人間としてりっぱな人になろうと努力すること。
⑦生活様式、器具を自分に使いよいように、改造、くふうすること。
⑧特に近隣の人たちと仲好くすること。

もし障害者どうしの結婚なら
①互いに相補え、一人前の生活のできる人を選ぶこと。
②経済的に独立できる準備のあること。
③障害者どうしの結婚のほうが、健全者との結婚より離婚は少ないといわれている。